屋根塗装DIYの豆知識

1 金属屋根の塗替え時期の3つのサイン

  ・時期1:変色、退色* 

    変色、退色や色あせがでてきます。そろそろ塗装の塗り替えを検討してもいい頃ではありますが、まだ焦る時期ではありません。

  ・時期2:チョーキング*

    手で屋根をこすると、白っぽいチョークの様な粉が手についてしまう現象のことです。このレベルはまだ、そんなに深刻な状態

   ではありませんが、これ以上劣化しないように塗り替えを検討する時期です。

    チョーキングが起こった時点で塗り替えるのが良いという意見もあります。

  ・時期3:錆(サビ)

    この状態なっている場合は、すぐに塗り替えを検討しましょう。酷い場合には貼り替えが必要になる場合もあります、まずは信

   頼できる業者に相談しましょう。

2 自分で塗る作業工程の留意事項

  ・「安全対策」

    屋根の塗装作業は高所作業です。プロでも落下事故を起こしてしまう、非常に危険な作業であることを忘れないで安全対策を十

   分にして作業を行う様にしましょう。

    ヘルメットや安全帯、安全靴、手袋(軍手等)を用意・装着しましょう。

  ・「高圧洗浄」

    高圧洗浄機で汚れをシッカリ洗い流しましょう。

    高圧洗浄後は、しっかりと乾燥させて、後の屋根補修作業や塗り替え作業に支障が無い様にしましょう。

    ※この「高圧洗浄」が困難な場合はこの工程を省略します。

  ・「下地処理」

    塗装の剥がれや早期の発錆のトラブル防止のためにしっかり実施しましょう。

    高圧洗浄で除去出来なかった、脆弱な塗膜(膨れ・剥がれ*)や錆びがある場合は、キット付属の研磨材やスクレイパー・ワイヤ

   ーブラシ・等のケレン具を用いて、しっかりケレン作業を行いましょう。

    ツヤのある旧塗膜はサンドペーパーで表面をあらします。

    油汚れ等がある場合は、ペイントうすめ液を含ませたウエス等で拭き取ります。

    ケレン作業は、旧塗膜や錆びの除去の事を指し、塗り替えの仕上がりや美しさに大きな影響を与えます。

    周辺環境等により、高圧洗浄ができない環境下の場合は、特にケレン作業を入念に行います。

    劣化した脆弱な旧塗膜が残っていると、塗り替えた後に不具合が生じやすくなります。

  ・「下地補修」

    金属屋根の腐食の激しい部分は、補修等を行う必要があります。

    穴やひび割れがあった場合はコーキング剤等を使って埋めておきましょう。(コーキングの中には上から色の塗れるものと塗れな

   いものがあります。(要注意))

  ・「養生作業」

    金属屋根の塗装を行う前に、マスカー・ビニル・ガムテープ・マスキングテープ(耐溶剤性・耐熱性に優れたテープ)等

   を用い

   て、塗装しない部分に塗料が着かない様にしっかりと養生をしましょう。キチンと養生作業ができていれば、当然仕上がりも美し

   くなります。

    床、周辺の車等にはビニールが付いた養生シート(ブルーシート)や車両用カバーを使用することをお勧めします。新聞紙など

   は、塗料が染み込む恐れがあるのでお勧めはできません。

  ・「塗料の準備など」

    色ムラや塗装途中での色の変化防止等の為に、塗料は撹拌棒などを使って、缶の底の方から良く混ぜる様にしましょう。

    塗料が粘って塗りにくい場合は、塗料に適合した専用のうすめ液(シンナー)で希釈しましょう。(一般的に5~10%程度)

    1度に厚く塗りすぎると中ウミ*やひび割れ*の原因になるので、薄く何回かに分けて塗るようにしましょう。

    服に塗料がついた場合は乾く前にうすめ液等で落としてから洗剤で洗いましょう。

   (完全におとせない場合や色落ち等があるので、不織布製などの塗装服をお勧めします。)

    使用した道具は、乾かないうちにウエス*などで塗料を拭き取り、塗料に使用したうすめ液(シンナー)で良く洗い、陰干しして保

   管しましょう。

  ・「下塗り」

    下地処理に次いで仕上がりを左右する重要な工程です。

  ・「中塗り」

    中塗りは上塗りと同じ塗料を使用して行います。主たる目的は、塗膜厚を一定量確保し塗膜を長持ちさせることにあります。ま

   た、平滑な下地を作ることも目的に含まれます。塗装の厚さを得るためや、ムラのない均一な色を出すために、この作業は大変重

   要です。

    但し、トタンの程度が良い場合の時など、この作業を省くことがあります。

  ・「上塗り」

    隅やコーナー部分等、細かい箇所は毛幅の狭い刷毛で先に塗っておきましょう。

    ウレタン・シリコン・フッ素等の、金属屋根用上塗り塗料を2~3回ローラー(耐溶剤性・無泡タイプ・毛抜けが少ない・毛の長

   さ13mm程度・低飛散性に優れたローラーを選定すると良いようです)や筋交い刷毛を用いて、丁寧に塗布します。
     上塗り塗料は、下塗り塗料を紫外線や水から守る効果をもたらします。屋根の外観はこれで決まるので、とても重要な作業にな

   ります。

  ・「養生材撤去」

    塗分けの部分は塗料が、乾燥する前に撤去することがきれいに仕上がるコツです。塗装作業をしながらの撤去作業も併せて行い

   ます。

    それ以外の養生は、塗料が乾燥してから撤去します。

  ・「手直し」 

    塗り忘れた個所などを直す作業です。小さい目地刷毛か、細い面相筆を使って作業します。             

 

3 用語の説明

  ・変色、退色

     金属屋根の変色、退色とは、様々な環境が塗料表面の樹脂を破壊・劣化させる事で、塗装の色が変わってしまったりツヤが落

    ちたりする状態の事を言います。

     太陽光に含まれる紫外線によって塗料の組織は破壊されやすいので、一般的に屋根は多くの紫外線を浴びてしまい、退色・変

    色が起こりやすい。

     特に金属屋根の場合は、激しい温度変化で塗膜が劣化してしまうので、変色・退色のスピードも速くなってしまいます。

     変色と退色は、塗膜の劣化の中で1番最初に起こります。

 

  ・チョーキング

           金属屋根に発生するチョーキングは、塗膜表面が自然環境(紫外線・熱・雨・風等)によって樹脂の劣化が起きてしまい、塗料

   に含まれている顔料がチョークの様な粉になってしまう現象の事を言います。

    耐候性の高い塗料を使用する事により、チョーキングが発生する時期を延ばす事ができます。

    チョーキングをそのまま放置しておくと、塗膜が著しく劣化していきますので、塗り替えのタイミングを見逃さない事が重要で

   す。

  ・カビ・コケの発生

    金属屋根にカビやコケは元々発生するものではありませんが、植栽の近くや屋根材に埃や砂等が堆積している場所等で稀に発生

   する事があります。 これらの発生には水分や湿気が必要ですが、埃や砂等が堆積することで、屋根の表面に水分や湿気が溜まり

   発生します。

    これらを防止する為には、屋根に埃や砂等が堆積しない様にする事が重要です。

    カビ・コケの発生は、塗膜の劣化を促進します。

  ・塗膜の剥離(剝がれ)

    屋根の塗膜が素地に対する付着力を失い、剥がれてしまう状態を「剥離(はくり)」と言います。

    美観を損ね、腐食等の主な原因になります。剥離の原因には、塗面にワックス、シリコン、水分などが残っていたり、塗替え時

   の旧塗膜の素地調整が不十分だったり、下塗りと上塗塗料の組合せが不適当等の要因があります。

    屋根の塗膜が剥がれる事によって、素地が露出している状態になっているので、早急に塗装を行い金属屋根を保護する必要があ

   ります。

  ・基材の劣化

    基材の劣化は、錆による腐食、外部からの衝撃、金属の熱伸縮によるものなどが考えられます。

    特に金属屋根は、温度変化の激しい環境にさらされるので、外壁に比べて塗膜の劣化が早くなります。

    また金属屋根に錆が発生したままにしておくと腐食が激しくなり、屋根に穴が開いてしまうことがあります。穴が開いてしまっ

   た場合は、屋根材を貼り替えることになる恐れがあります。

  ・中ウミ  

    表面だけが乾いて中身が半硬化の状態や、塗膜の内部がいつまでも柔らかい状態のことを言います。

    乾燥の速い塗料を厚塗りして表面だけが先に乾燥したり、下地の乾燥が不十分なまま上塗り塗装を行った場合になりやすい。

  ・ひび割れ

    塗膜に割れ目ができることを言います。
    割れ目が素地まで達しているもの(深割れ、クラッキング)、素地まで達していないもの(浅割れ、チェッキング)、塗膜表面に浅

   く交錯した割れ(ひび割れ、クレージング)などがある。

    硬化剤の混入不足や、経時で塗膜が劣化した場合に発生する。

  ・ウエス

    ぼろ・ぼろ布、機械類の掃除などに使う布。

 

  

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