プロの屋根の塗替え手順を記載しました。
弊社の販売している塗装キットを使って、「自分で出来ること」には★マークがついてます。
高所作業は命の危険が伴う為、自分で塗替えするのは無落雪屋根のみとし、傾斜のある屋根は村田塗料店へご相談ください。
屋根塗装工程
塗装業者の屋根塗装工程
・御近所への塗装工事のお知らせとご挨拶
お隣の家に塗料が飛び散ってしまう場合や、塗料の臭いなどでのトラブ
ルが多いので挨拶回りは非常に重要な役割を持っています。
・足場の設置
塗料の飛散防止や落下事故防止などの安全確保の為には重要な工程です。
・屋根の洗浄
トタンの表面に付着している汚れ(ホコリ・カビ・藻等)やチョーキン
グ現象による旧塗膜の白い粉を落とすために、高圧洗浄機で汚れを押し流
します。
チョーキングによる粉は塗装の妨げとなる為、高圧洗浄で洗い流す必要
があります。
高圧洗浄後は、金属素地をシッカリと乾燥させます。
周辺環境などによって、高圧洗浄が出来ない場合は省略します。
・下地処理
劣化した脆弱な旧塗膜が残っていると、塗り替えた後に不具合が生じや
すくなります。
塗装トラブルの80%以上は下地の不良と言われており、後の耐久性が
この工程で決まってしまうと言っても過言ではありません。
高圧洗浄が出来ない場合は、特に念入りに下地処理をする必要があります。
下地処理をシッカリ実施していなければ、仕上げの際や塗装後数年以内
にその影響が目に見える形で表れてくるもので、どれほど質の良い塗料を
使っても、何の効果も無い物となってしまいます。
ハゼ締めの工程もここで実施します。
・下地補修
トタン・金属屋根の腐食の激しい部分は、防食テープや部分的な張替補
修等を行う必要があります。
・養生作業
塗装作業を行う前に塗料がかかってはいけない場所や塗装しない部分を
保護するために行います。
必要に応じて車、バイク、エアコンの室外機などの箇所にも行います。
・塗装工程
・下塗
上塗の塗料が剥がれない様に密着させる目的で行います。
(ガルバニュウム鋼板の場合には必須です。)
錆止めのために行う事もあります。
・中塗
上塗りと同じ塗料を使用します。
隅やコーナー部分等、細かい部分は幅の狭い刷毛で先に塗装しておきます。
中塗りの目的は、塗膜厚を一定量確保して塗膜を長持ちさせることにあります。
また、平滑な下地を作ることも目的に含まれます。
塗装の厚さを得るため、又はムラのない均一な色を出すために、この作業は大変重要です。
但し、トタンの程度が良い場合は、この作業を省くことがあります。
・上塗
中塗り同様ローラーで塗装しづらい所は先に刷毛等で塗装しておきます。
上塗り塗装は、下塗塗料を紫外線や水から守る効果をもたらしま
す。屋根の外観もこれで決まるので、この作業もとても重要な工程になります。
・養生材撤去
塗装完了後、マスカー・マスキング等の養生材を撤去します。
屋根の周囲に塗料が付着している場合は、丁寧に溶剤・ウエス・スクレイパーなどを用いて清掃します。
溶剤で拭き取る場合は、綺麗なウエス(拭き取り用布)等で汚れを拭き取ることが重要です。
・手直し
必要があれば小さい刷毛などでタッチアップ塗装(補修)を行います。
・片付けと足場の解体・撤去
・清掃